季節の和菓子と旬の食。
虎屋6月後半の限定生菓子、観世水。
室町幕府三代将軍 足利義満が能楽の観世大夫に与えた屋敷に名水の誉れ高い井戸があり、持ち主の名にちなんで観世井(かんぜい)と称せられていたそうです。その井戸にできる渦を意匠化した「観世水(かんぜみず)」は、紋様として広く使われてきたそうです。というのが、解説ですが、毎回限定和菓子のなかにある、道明寺粉で御膳餡を包み込んだ饅頭パターンでなく、さらにその外側を寒天で包み込み、いつもとは違う和菓子に仕上げられています。
1837年から意匠化されている歴史や、室町時代のエピソードも食べながら楽しめる話のタネになります。
暑い日に水菓子が好きで、歴史が好きな人がいるとするならば、格好のお土産です。能が好きな人にも喜ばれます。