子育てと東大と和菓子、ときどき介護。
鶴屋吉信4月前半の生菓子。
焼皮製、こし餡入り。毎月の焼いた生地でこし餡を包み込んだパターンのひとしな。
春の花が咲き誇り、心踊る春の景色を和菓子に落とし込んだものと解説にあるけれど、意匠としては、あまり驚くような技巧も、デザインもなく、面白みに欠ける作品になってしまっていて残念に思われる。
味も従来のパターンの踏襲なので、こちらにも感動は起きにくい。とすると、今後、このパターンの生菓子は、意匠がその季節性を鋭く感じさせてくれるか、「そうくるか」と思わせてくれるようなものでなければ、買う必要がないように思われる。
子どもに季節を感じさせるための購買や、大切な人へのお土産や、おもてなしのお茶菓子に使うにも、使いにくい品物と思われる。