季節の和菓子と旬の料理
虎屋 2月1日から24日までの期間限定販売生菓子、椿餅。
1651年・慶安4年から作られている意匠だそうです。江戸時代三代将軍、家光が亡くなり、四代将軍に家綱がなった年です。そんな頃から作られている虎屋の椿餅。それでも椿餅そのものは、源氏物語にも名前が出てくるということです。椿の葉で挟んだものの中味はいろいろ変ってきているのでしょうが、平安時代からこうした食べ物はあったということです。昔の人もこうした椿の葉で挟んだものを食べていたのかと思いを馳せるだけでも、歴史の重みを感じます。
虎屋のこの椿餅は、道明寺粉とニッキを混ぜて蒸した生地で餡を包みこんで、椿の葉で挟んでいます。個人的には、このニッキの味がいまひとつ好きになれませんが、平安時代から伝わる和菓子を今日食べていることが、すごいことに思われます。