季節の和菓子と旬の食。
虎屋6月後半の限定生菓子、水仙妹が袖。難解な名前のお菓子です。1830年からの意匠と言うから歴史のあるお菓子です。
水仙は、調べるとくずきりのことを水繊(煎)と呼んでいて、水仙とも表記されるようになったそうです。昔は葛粉をねって砂糖を入れて黄色と白の2色の短冊状にした食べ物がその色合いから水仙の花を思わせ、水仙羹と呼ばれていたということです。
妹(いも)は、妻や女性の恋人を指す言葉として使われています。餡を紅白に染め分けたこのお菓子は、袖をくるくると腕に巻く若い女性のしぐさを思わせると、解説に書いてありますが、この説明はいまひとつ理解ができません。
葛で紅白の餡を巻いていて、見た目に涼やかで、食感もぷりっとした葛が魅力的で、美味しいお菓子に出来上がっていると思います。
いわれやうんちくも楽しいですが、このお菓子は、かわいい、美味しいって言って、食べるのが良さそうにも思います。