季節の和菓子をお土産に。
虎屋 12月29日から1月15日までの期間限定販売生菓子、花びら餅。
もともと宮中のお正月行事に由来する和菓子で、各社からこの時期発売されます。もともと、固い物を食べて長寿を願う「歯固(はがため)」という儀式で、鏡餅や大根、塩漬けにした鮎などをを食べていたものが変化して、今日の白い餅生地に小豆色の菱餅を重ね、甘く煮たゴボウと味噌餡を巻きこんだ形が出来上がっています。
餅は満月を意味する望月(もちづき)の語呂合わせで円満を、ゴボウは地中深く根を張ることから家の安泰を願う意味が込められています。
1690年に虎屋はこの花びら餅の原型を御所にお納めした記録があるそうです。歴史もある幸せを願う縁起の和菓子は、お土産の対象とする人数分、蘊蓄を添えてお届けすれば、きっと喜ばれるに違いありません。
お正月には必ず食べて、その年の幸福を願いたいお菓子です。花びら餅は各社競演しますが、餅生地の美味しさで、個人的には虎屋をお薦めします。