季節の和菓子と旬の料理
虎屋 8月前半の限定生菓子、ふるさと。
色や形、味わいなどから郷愁を誘うイメージで創作されているのでしょうか。ふるさとという菓銘を見て、黒砂糖の味がする求肥を口にして、私は個人的に野原で土にまみれて遊んでいた頃のことを思い浮かべました。
そうしたふるさとがある自分は、幸せだなともおもいました。食べた人がそうした想起をすることが狙いなのでしょうか。菓銘がなければ、そうは思わなかったと思います。
菓銘の大切さを思い知らされました。
ただ、お土産としては、相手を思い浮かべることは難しく、むしろ、クイズを出すように「このお菓子の菓銘は何だ?」と言いながら和菓子好きの相手に届けたら、面白がられるかもしれません。