季節の和菓子をお土産に。
虎屋 8月1日から15日までの期間限定販売生菓子、夏箕川。
個人的には、この夏箕川という菓銘を初めて聞きました。1773年、江戸時代安永年間から続く意匠で、現在の奈良県の吉野川流域で吉野町菜摘付近の風景をイメージしたものなのだそうです。この場所は、古くから和歌に詠まれる歌枕(和歌に詠まれることが多い名所)だそうですが、歌枕で検索すると、夏箕川では見つけられず、夏実の川で出てきます。現在の菜摘も、すべて呼び方は「なつみ」でつながっているようです。
和菓子としては、虎屋定番の生菓子、小倉餡入りのきんとん製で、特別な仕立てとは言えませんが、緑と白の染め分けは爽やかさを感じさせてくれます。お土産としては、奈良県や吉野川にゆかりのある方、和歌が好きな方などに差し上げると喜んでいただけると思います。